人間の生命力には驚かされることがあります。
先日、富士高原の倫理研究所で行われた経営者倫理セミナーに参加してきました。その中で、雪が周りに残り、氷の張る道を素足で散策したのですが、初めて20分以上歩きました。
今まで、京都の杏林予防医学研究所の研修会では早朝のアーシングがあり、また、山田豊文先生直々の80日間アーシングの課題もして来ました。確かに、冬場早朝の鴨川の土手を素足で歩くのは辛いものでした。但し、辛ければすぐにシューズを履くことが出来ました。
ところが、今回は長時間で、途中、雪上や氷上の素足はとても厳しいものでした。
しかし、考えてみると、山に住む鹿やサル、野鳥などの動物たちはシューズも防寒具も羽織っていませんが、その環境でも平気です。白くまは、氷や雪の中で暮らしています。
そして、イタリアの登山家ラインハルト・メスナーの例もあります。そのエピソードをご紹介します。
彼は、ヒマラヤ山脈の8000メートル峰14座全てに、酸素ボンベなしで完全登頂するという偉業を成し遂げた史上初の人物です。一般的にはとても生きて戻ってこられないような極めて過酷な状況です。その偉業の裏で彼が行っていたのが、以下のような修行です。
▲標高1000メートルの凍結した山の斜面を裸足で駆け上がる
▲朝に冷水のシャワーを浴びる
▲腹式呼吸(瞑想)を毎日行う
▲週に1回は断食を行い、肉類は食べない
このような修行僧のような修練が、自然環境への順応性を高め、偉業を成し遂げるような能力開発につながっていくのです。
空海や多くの僧侶が、自然の中での修行を通じて、悟りを開いて行っています。
超能力を目指すのではありませんが、ぬくぬく過ごす怠惰な生活を改め、自然の環境に即した生活により、人の生命力は高まるのです。
人間の設計図である遺伝子は、適度なストレスによりスイッチをオン・オフして、より心身を強靭にしてくれます。この遺伝子には、不思議なことに、酸素が無い場合には、窒素呼吸が可能な遺伝子もあるとのことです。共生している表在菌の助けにもよりますが、不食の人たちや、驚くような自然治癒力を発揮した人たちを見ると、本当に遺伝子の潜在能力に驚かされます。そして、その遺伝子が環境に応じて自由に発揮できるよう、適度なストレス環境に身をおいて行きましょう。きっと、ミトコンドリアも元気に増加して行きます。
早起き、ウォーキング、運動など、体が喜ぶストレスを上手く取り入れて行きましょうね。
(参)死ぬまで元気に生きるための七つの習慣