プラズマ療法によるがんサポートにおいて、ミトコンドリアが正常に働かないとがん細胞をアポトーシスに導くことが出来ません。そればかり、効率の良いエネルギーを生産がスムーズにいかないため、さまざまな不具合が生じてしまいます。私たちが安易に頼ってしまう薬の中あるミトコンドリアの働きの足を引っ張ってしまうお薬をもう一つご紹介します。
それは、糖尿病に使われているビグアナイド系のお薬です。メトホルミンやメトグルコと呼ばれている薬剤です。
私たちの肝臓では、糖新生といってタンパク質からエネルギー源のブドウ糖を作っていますが、ビグアナイド系はこのメカニズムを妨げたり、全身の細胞でブドウ糖が素早くエネルギーとして消費したりして血糖値を下げる働きをして優秀な薬とされています。
ところが、ビグアナイド系は細胞でエネルギー通貨であるATPを生産するミトコンドリアに結合して、電子伝達系を抑制することが知られています。効率よくエネルギーを作り出すミトコンドリアが働けないとなると、ブドウ糖を乳酸に変えてエネルギーを生産しようとします。そのため、血液中に乳酸があふれ、血液は酸性に傾き、さまざまな障害が現れます。
このように、西洋医学はある一面に効果を発揮すると同時に、別の面では不具合を生じるものが多くあり、それが副作用になっています。そのため、日本老年医学会と国立長寿科学研究センターの研究チームは「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」案で、糖尿病薬は高齢者には使用中止を強く推奨すべきもの、つまり「ストップ」に区分けされました。
血糖値を下げることと、糖尿病の合併症を改善することは別であり、見かけの数値を低く保つために薬剤を使うことはお勧めできません。食事やストレス対策、生活習慣の改善、体を動かすことを主にして行きましょう。
(参)薬でなおらない成人病