酸素はひかえめに摂りましょう! – プラズマサロン ひだまり庵

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酸素はひかえめに摂りましょう!

最近、街中の健康サロンや整骨院、コインランドリーなどで高圧酸素カプセルをよく見かけます。どうなのでしょうかと聞かれることがあるので、まず私の考えをお伝えします。

酸素は、私たちが無意識に呼吸で取り込んでいます。そして、血液の流れによって体の隅々に運ばれて代謝に使われて二酸化炭素というものに変換されて呼気で排出されます。

健康な人であれば、血中の酸素は正常に筋肉や組織に取り込まれますが、ストレスを抱えていたり、ジャンクフードばかり取って体質が酸性化していると、呼吸は荒くなり呼吸過多になります。すると、体が酸素を取り込む能力が低下したり、血管が細くなり、心臓などの臓器や筋肉に十分な血液が行き渡らなくなります。慢性化すれば仕事や運動のパフォーマンスを低下させ、不安障害、喘息、不眠、心臓病などの症状や病気を引き起こすことでしょう。

健康な人が運動などをして疲労しているのであれば、高圧酸素カプセルで酸素を送り込んで代謝を高めて疲労を早く取り除くことに役に立つでしょう。

一方で、生活が不摂生で食事も加工食品、乳製品、肉類、パン、砂糖などの酸性食品だと、いくら酸素を送り込んでも、体自体に筋肉や組織に酸素を取り込む能力が低下しているのであまり意味がないのかもしれません。

そして、高圧は高気圧であり、交感神経を有意にします。つまり、末梢の血流を悪くして、免疫を落とし、消化器の働きを悪くします。

また、取り込まれた酸素の数パーセントが活性酸素に転換され、老化や種々の疾患発症の引き金になると考えられていますので、高圧酸素カプセルに入って、あえて酸素を余計に入れる必要はないと思います。

むしろ、静かな鼻呼吸で酸素をひかえめに取る生活が、体の筋肉や組織が酸素を取り込む能力を高めて多くの健康効果をもたらします。

安静時にたくさんの空気を肺に入れても、血中の酸素は増えません。空気の中には必要以上の酸素が存在しているので、むしろ持久力を高めたいのでしたら、深呼吸はパフォーマンスの低下にもなります。

一つの例ですが、南米の先住民は五感が極端に敏感で、狩りは早朝に始まり、ジョギングとランニングを交互に繰り返しながら何時間も何日もずっと走っています。この先住民たちは、長時間にわたって口を閉じたまま強度の高い運動をつづけることが出来ています。

これを模したウォーキングやジョギング、ランニングで息を止めるエクササイズは、健康と運動能力の向上に効果があります。酸素はひかえめにしましょうということです。

そして、日常では静かな鼻呼吸をすると、血流が良くなり、臓器などの体の機能が向上し、老廃物の排出が促進されます。記憶力も良くなり、がん予防にもプラスに働くでしょう。

 

(参)最高の呼吸法

2023.01.28[ 健康法 ]

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