スウェーデンの実験で、高齢者の集団を6年間にわたり調査したところ「夜間に3回以上、トイレに起きる人は、2回以下の人の2倍も死亡率が高い」というデータが示されました。
これは、寿命を縮めるような病気になると、一つの症状として夜間頻尿が起こる場合が多いということです。つまり、夜間頻尿は、寿命を縮める病気にかかっているサインかもしれないのです。
病気の原因は、細胞の「サビ」と「コゲ」の2つに集約されます。
「サビ」は、体内で代謝が行われる中で生まれる活性酸素によって組織の細胞が「酸化」することです。
「コゲ」は、体内で余った糖が、タンパク質と結びつくことでAGEs(終末糖化物質)という老化物質に変性し、細胞を「糖化」させてしまうのです。
「サビ」も「コゲ」も、細胞の働きや新陳代謝を損なわせるので、動脈硬化から心臓病、糖尿病、腎臓病、認知症、がんまで、あらゆる病気を引き起こして行きます。
そして、夜間頻尿は、細胞のサビが進んでいるサインになります。酸化ストレスにより膀胱の細胞の機能が低下すると、膀胱で作られる一酸化窒素が減少します。すると、筋肉で出来ている膀胱が硬くなり、夜間頻尿が起きるのです。
細胞の酸化はすなわち、生活習慣病で、泌尿器科的に見れば、「一酸化窒素減少症」と言えるでしょう。
なかでも糖尿病では、排尿の回数だけでなく、量も増加します。血中の糖の濃度が上がると、細胞の水分が血管に引っ張られて、大量の水分が尿として排泄されてしまいます。これが、夜間に起こると、排尿の回数も量も多くなるのです。
このように、夜間頻尿の背景には、重大な病気が潜んでいるかもしれないのです。
統計的には、50歳以上では、男女を問わず、大半が夜中に1回はトイレに起きます。それが、2回、3回となって来たら、生活習慣を見直してみましょう。
多くの病気が、「サビ」と「コゲ」なので、一酸化窒素を過飽和で含むプラズマウォーターや活性水素水が役立っています。また、プラズマ療法や日常の生活では、DENBAヘルスもお勧めです。
夜トイレに起きるのが当たり前と思わずに、ぜひ、健康を意識しましょう。
(参)寿命の9割は「尿」で決まる