先日7月27日午前2時半、パリ・オリンピックが開会されました。
今までの会場でのパレードではなく、パリを貫くセーヌ川でのパレードで始まりました。
日本は、男子218名、女子191名の合計409人が出場予定で、金メダル20個、メダル総数55個という目標を掲げています。
今回は、勝負脳の研究後、勝負の世界のトップにおいて、トップアスリートの指導をされていたスポーツ脳科学者林成之氏の潜在能力の高めるヒントをご紹介します。
林氏が、2011年開催のサッカー女子W杯で日本初の優勝を成し遂げたなでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督からの相談を受けた時です。
「頭を強くする方法はありますか?」との相談の時に教えたのが「そうだね」という仲間の頭に入る言葉と使い方です。
後にカーリング女子日本代表が競技中に使って流行語になりましたが、林氏はチームメイトと話す時には必ず「そうだね」と言ってから話しなさいと教えました。
それは、私たちの脳は「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という本能があります。この本能を活かすのです。後から何を言うかに関係なく「そうだね」と同調してから会話を始める。すると話す側は否定されることへの恐怖がなくなり、聞く側も相手の言うことに興味を持ち、受け止めるようになります。自ずとお互いの潜在能力が引き出されるのです。
結果、なでしこジャパンは、ボールを持ったら仲間がいない所へ迷わず、失敗を恐れず蹴る、という常識破りのパス回しを生み出し相手を翻弄しました。まさに「そうだね」で生まれた信頼関係、チーム一丸で潜在能力を発揮しました。
これを日常会話に活かすなら、「面白そうだね」「楽しそうだね」とポジティブな言葉を使いながら話すと良いでしょう。
これを習慣化するだけで運が3割り増しになることも分かっています。ぜひ、上記の言霊を習慣にして過ごしましょう。
(参)脳が求める生き方(月刊致知2024.8)