今回は、東大医学部出身の大脇幸志郎医師の、信じてはいけない「健康診断」のカラクリの一部をご紹介しながら考えも巡らせて見ました。
今の医療は、救急以外かなり医療ビジネス化していて、多くの問題を生み出しています。
子供の可愛いお医者さんごっこならまだしも、大人がこれを真面目にやってお金儲けにしているのです。しかも、ヒポクラテスの誓いを無視して多くの薬害まで生み出しています。
その中で、今回の健康診断もひどいものです。一般の方は、健康診断に期待して、早く問題を見つけて治療してくれるものだと思っていますが、実際は、医学的に根拠のないものがあったり、病気の発見に役にたたないものまであります。
そもそも、健康診断で死亡率が減少したという科学的な根拠は存在していません。検診を真面目に毎年受けることで、病気が早期発見でき寿命が伸びたということになっていないのです。
ですから、海外では検診を受けることを良いことではないとして、毎年受けることはメリットよりデメリットの方が多いと結論付けています。
受ければ分かりますが、6割もの多くが何かしらの問題を指摘され要再検査となり、そのほとんどは異常がないのです。つまり、偽陽性が半数を超えているのです。しれっと、お金の二重取りまで行われているのです。
中には、具合が悪くないのに検査値の異常を指摘されて治療(?)になり、多くが対処療法の投薬開始になります。サブスク医療とも言われています。そしてこのような検診では、寿命を縮めていることが判明しています。
ですから、毎年血液検査以外の検診を受ける必要性はありません。
また、がん検診ですが、特に子宮頸部がんについて、広告まで出して検診をピーアールしていますが、顕微鏡での細胞診検査による子宮頸がん検診で死亡者は減らないという研究報告があります。むしろ日本では、検診の普及により死亡数が3〜4倍に増加しています。近藤誠医師は、このことを「正常に見える子宮頸部の組織ががんだと言い張る医者たちの言葉をまに受けた女性たちが、手術や抗がん剤の副作用で亡くなったのを「がん死」統計に入れているのでしょう。」と述べています。事実、日本の検診はかなりの誤診があると調査されています。
そして、子宮頸がんでは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものとされているのですが、まだはっきりした根拠は示されていません。さらに儲けたいのか、近年ではHPVワクチンなるものを推奨しようとしていますが、そもそもこのワクチンでがん死亡が減少したとされるエビデンスはありません。まだ、薬害の問題が片付いていません。
このように、多くの問題が明るみになっているにも関わらず、医の倫理を投げ捨てて利権にぶら下がっている今の構造は、どうにもならなくなっていると感じています。
東大医学部卒の東大名誉教授、養老孟司氏は、日本の健康常識は間違っていると指摘しており、また今の利権にまみれた医学界のシステムを壊してやり直すには、南海トラフ地震などでぶち壊す「地震待ち」しかないと言っています。
驚くべき発言ですが、医療に限らず、さまざまな分野で多くの問題・不自然さが生じている地球は悲鳴を上げているように感じます。
ですから、近年、甚大な災害が多発して、地球の生まれ変わりを模索しているのでしょう。
また、アメリカなどの外圧に期待する方もいるようで、複雑な思いです。