糖化した食品を食べ続けると、ありとあらゆる病気になります。
ガンを始め、骨粗鬆症、心疾患、脳血管疾患、膠原病、認知症、パーキンソン病、神経疾患、白内障、腎臓病、耳鼻疾患などです。
では、なぜ糖化した食品を多く摂ると病気になるのでしょうか。
それは、細胞内の糖化と血管内の糖化に分けてみることが出来ます。
まず、細胞内の糖化は、ミトコンドリアや細胞核の破壊につながります。ミトコンドリアは生命エネルギーの産生器官であり、これが破壊されるとエネルギーが作れなくなります。また、糖化物質は酸化物質であり、細胞内の汚染はガン化につながります。
もう一つの血管内の糖化は、血液の循環を悪くします。いわゆるドロドロ血と言われるような状態を引き起こし、赤血球の変形能を悪くして毛細血管のゴースト化にもなります。また、糖化物質は酸化物質のため活性酸素により血管壁を傷つけたりします。
これらの影響で、さまざまな疾患を引き起こしていくのです。
ちなみに、糖尿病は網膜症、腎症、壊疽という三大合併症を引き起こして行きます。その最大の原因は糖化物質が血液の循環を悪くするからです。そうすると、末梢の毛細血管は流れなくなり、その臓器や組織には、栄養や酸素は行かず、活性酸素の餌食になり破綻して行きます。それが、目の網膜であり、腎臓であり、下肢の末端なのです。
前回、フライドチキンや唐揚げを毎日1個でも13%死亡率を上げ、フライドポテトは週に2回でも2倍に死亡率を上げることを言いましたが、先日、鶴見隆史先生と船瀬俊介先生のお話しの中でさらに衝撃的な話をお聞きしました。
それは、2018年カルフォルニア州法で、スターバックスなどのコーヒー店に「コーヒーには発ガン性があります」との表示を義務付けることが決まったとのことです。つまり、マクドナルドやスターバックスやその他ファーストフード店やファミリーレストランの店頭に「コーヒーには発ガン性があります」と表示されているということです。
確かに、コーヒーは焙煎という加熱調理により糖化物質が出来ます。そのことに対しての関心がとても高くなっているということです。ある意味、食品のメリットとデメリットを深く考えて行くことにもなり、その線引きをいろんな面で考えて行かなければならなくなっています。
そして、高温加熱調理によって多くのものに糖化物質を発生させて摂取している現代人は、ますますガンのリスクが増加しています。
その一方で、糖化物質をほとんど含まない生の野菜を中心にとるヴィーガン(卵や乳製品を含む、動物性食品をいっさい口にしない「完全採食主義者」)は、ここ10年で10倍に増えています。
来年、東京オリンピックが開催され多くのヴィーガンが来日します。グルタミン酸ナトリウムが神経毒と知る欧米人も含めヴィーガンの外国人に対して、これから東京都内ではヴィーガン対応可のレストランが増加していくでしょう。
30年間ヴィーガンだというポールマッカートニーからオリンピック選手村にヴィーガン食レストランを作ってねと言われた小池都知事と、東京オリンピックの大手スポンサーである味の素の対応も見どころになりますね。