ルイス・J・イグナロ博士のNO(一酸化窒素)に関する画期的研究に1998年のノーベル医学・生理学賞を授与することを発表したノーベル賞選考委員会のプレリリースには、「奇跡の分子」NOが果たす多くの機能が概説されています。
その抜粋をご紹介します。
- 心臓
アテローム性動脈硬化では、内皮のNO産生能力が低下する。しかし、ニトログリセリン治療によってNOを補給することができる。現在、信号伝達物質としてのNOに関する新たな知識に基づいて、より強力かつ選択的な心臓病薬の開発作業が集中的に進められている。
- 肺
集中治療患者にNOを吸引させて治療することができる。これは良い成果を挙げており、人命が救われたこともある。例えば、新生児の肺性高血圧症の治療にNOガスが用いられているが、高濃度では有毒なため、施与量が極めて重要である。
- ガン
白血球は、バクテリア、カビ、寄生虫などの感染源を死滅させるだけでなく、患者を腫瘍から保護するためにもNOを用いている。NOガスによってアポトーシス(プログラム細胞死)を引き起こすことができるため、科学者は現在、腫瘍の成長阻止にNOが使用できるかどうかをテスト中である。(プラズマ療法で症例多数)
- 不能
NOは勃起組織の血管を拡大することによって勃起を開始させる。この知識を利用して、すでに勃起不全治療のための新薬が開発されている。
- 診断分析
肺や腸でのNO生成を分析することによって、炎症性疾患を診断できる。これは、喘息、結腸炎、その他の疾患の診断に利用されている。
- 他の機能
NOは嗅覚や違った臭いをかぎ分ける能力にとって重要である。また記憶力のためにも重要である。
(出所:カロリンスカ研究所ノーベル賞選考委員会の1998年ノーベル医学・生理学賞の発表、1998年10月12日)
現在プラズマ療法では、NOを過飽和にした「プラズマウォーター」を使用しています。日本プラズマ療法研究会理事長の田丸滋先生が、自らの末期ガン治療を目的に開発したものです。このNO水であるプラズマウォーターは、上記の研究成果を見れば、炎症疾患に応用できることも期待でき、実際成果を挙げています。
新型コロナウイルスのサイトカインストームを防ぐ成果もそうですね。
ぜひ、皆様の健康サポートにプラズマウォーターを取り入れてみましょう。
(参)NOでアンチエイジング