睡眠中脳は、全く機能を停止しているのではなく、日中入ってきた情報や感情の整理や記憶の強化として活動しています。その中で、夢を見る体験をしたりするわけです。
さて、人間の潜在意識は常に私たちの問題解決を考えてくれています。特に睡眠中、顕在意識の抑制の無い時間に問題解決してくれることがあります。
そして時に、発明などのひらめきが湧くこともあります。
2004年の科学誌「ネイチャー」にドイツの興味深い研究があります。
それは、被験者66人に数学的な「ひらめき」を必要とするパズルを解かせました。そして、パズルが解けなかった人たち、つまり「ひらめき」の足りなかった人たちだけを集め、彼らをA、B、Cの3つのグループ分けし、そのうえで次のような条件を設けました。
【グループA】朝に問題を見せて、そのまま8時間考えてもらう
【グループB】夜に問題を見せて、そのまま徹夜で8時間考えてもらう
【グループC】夜に問題を見せて、そのまま8時間の睡眠をとってもらう
そして、それぞれのグループに、8時間経過した後、パズルに再チャレンジしてもらったのです。
その結果は驚くことに、8時間の睡眠をとったグループCの被験者たちは、睡眠をとらなかったグループA、Bの被験者に比べて、3倍近い割合でパズルを解くことが出来ていたのです。具体的には、A、Bのグループが20点くらいしかとれなかったのに対して、ただ8時間眠っただけのCグループはおよそ60点も取ることが出来ました。
よって、アイデアが欲しいのなら、問題を意識した後にすぐに眠ってしまうのが1番ということになります。
ちなみに、潜在意識の深いところにはカルマやトラウマなどのマイナス波動も宿っています。ですから、寝る前にはマイナス感情を持ち込まないようにして「今日も良い日だったな。明日も良くなるな。」などと、プラスの感情で睡眠に着くことが心の健康のためには有効です。
また、そのような感情が湧きやすいように、常日ごろから“ホ・オポノポノ”を唱えたり、自動的にマイナス感情をクリーニングしてくれる“ソマヴェディック”などのヒーリングデバイスを使うのも良いかと思います。
そして、質の良い睡眠を担保しながら、日ごろの問題解決に役立てて下さいね。
(参)「寝る前30分」を変えなさい