ファスティングは、体の細胞を質の良い健康な細胞に入れ替え、新品の健康な細胞にできる唯一の方法でしょう。
代謝行為の「入れ替え、再生(新生)、解毒、排泄」はファスティングをするとスムーズにできます。代謝がスムーズにいくことで、さまざまな疾病が改善されて行きます。酵素栄養学の鶴見隆史医師は、ファスティングは特にがん治療に効きますとおっしゃっています。
がん細胞の場合は、細胞がアポトーシス(細胞の自殺)して便となって抜けて行きます。アポトーシスして崩壊し自殺した細胞が肝臓に入り、胆管から十二指腸、そして大腸へ行き、便となって排泄されるのです。
よって、酵素栄養学の鶴見隆史医師は、ファスティングをしないがん治療は成り立たないとさえおっしゃっています。ファスティングしないとアポトーシスがスムーズに行かないからです。
人間は1秒間に50万個、毎日1000億~1兆個近くの細胞が崩壊し、同時に新生(再生)されて行きます。細胞の崩壊・再生の繰り返しの中で、体内に良い物を入れれば、再生された細胞の質は良くなりますが、悪い物を食べ続けると細胞の質は当然悪くなります。
よって、この仕組みを考えますと、質の良い材料を摂りながらのファスティングがより安全に長期間でも続けることができるでしょう。
鶴見隆史医師は、短期のファスティングの後、低カロリー物を少量だけ摂取するハーフ・ファスティングを続ける方法をお勧めしています。また、杏林予防医学研究所の山田豊文先生は山田式断食プログラムで酵素ファスティングを行っています。
ちなみに、鶴見隆史医師のお勧めのハーフ・ファスティングは「梅干し+生野菜+フルーツ」を基本にしたものです。これはかなりの期間続けることが出来、がんに対して最も効果的だとおっしゃっています。
がん細胞が好きな食べ物は“単純”炭水化物です。これを激減させれば、がん細胞を兵糧攻めにして弱体化させることができるのです。しかも、他の細胞の栄養として「梅干し+生野菜+フルーツ」のたっぷりの酵素が与えられ、生命活動を維持することは十分可能なのです。
ただし、あくまで治療の選択は患者さん自身にあります。自ら病気に向き合い、信頼できる医師の指導のもとで行うことが大切です。末期など、病期によっては向かない場合もあるからです。
そして、プラズマ療法自体は、がんのアポトーシスを目的に作られたもので、多くの成果を挙げています。ファスティングに向かない方にもお勧めです。
ただし、細胞の質を高めるために、同時に食事に気を付けて行っていくことが大切です。
(参)食物養生大全