ビタミンB2(リボフラビン)は、牛乳から発見されました。ビタミンB2を含むほとんどの食品は、ビタミンB2とタンパク質とが結合した補酵素型であるFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)あるいはFMN(フラビンモノヌクレチド)の2つの活性型の形で含んでいます。
作用としてビタミンB2は、代謝において基本機能を果たし、酸化還元反応を行う多くの代謝に深い関係があります。
脂質の代謝にも関連していて、脂肪燃焼の働きもあります。他、化学物質の解毒や活性酸素の除去にも重要な働きを担っています。
機能としては、成長と生殖を助けます。皮膚や爪、髪を健康にして、口腔内、唇、舌の炎症を和らげます。視力を増進させ、目の疲労を軽減します。
動物性食品から植物性食品まで多くの食品に含まれているのと、体内でタンパク質と結合した形で存在していて急激に体外に出ることはないので、欠乏症の発現はゆっくりしています。ただし、アルコール愛飲者では消耗が大きいのと、消化力が弱った高齢者では欠乏症が現れてきます。
欠乏すると最初に兆候が表れるのは、細胞回転の速い皮膚や上皮組織です。症状としては、口唇炎、舌炎、口角炎の他、鼻の周りや陰部の脂漏性皮膚炎など。また「まぶしい」「涙が出る」「目の灼熱感」「視力低下」「眼性疲労」などの眼の症状も起こります。
その他、皮脂の分泌を調整する作用があるので、欠乏により肌荒れや髪のトラブルなどが現れます。ゆえに「美容(皮膚)のビタミン」と呼ばれています。
偏った食事、ファーストフード、インスタント食品等による慢性的な不足によって、エネルギー代謝に支障が出てくると、成長障害を起こすことがあります。
さて、活性酸素の除去については、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素と共に働いていて、有害な過酸化脂質を消去します。過酸化脂質は、動脈硬化や老化を進行させ、発ガン性の疑いのある物質です。ビタミンEが過酸化脂質の生成を抑えるのに対して、ビタミンB2は生成された過酸化脂質の分解を促進します。
ともすれば、有害な食品添加物を取り込むことの多い現代食では、意識してビタミンB2の摂取をして行って下さい。
ちなみに、コロナ対策としてお勧めしている“チョコラBBプラス”にもビタミンB2がしっかり含まれています。
感染症の予防、美容、解毒の機能を持つビタミンB2が愛おしくなりますね。