日記を書かれている方がいますが、その中にその日に感じた気持ちを書き記している方は、特に好ましい効果を得られることが分かっています。
アメリカのウェイン州立大学の心理学の実験があります。K・M・プロベンザーノ博士らは、大学生74名を二つのグループに分け、グループAには、その日の出来事だけを記録させ、グループBには、その日感じた気持ちを日記に書かせました。
その結果、グループAの学生に成績の向上は見られませんでしたが、グループBの学生の成績は明らかに向上したのです。
特に、プロアスリートのために開発されたチェック項目の中で、人気のあるシートをご紹介します。それは、たった4つの質問に対して、素直な気持ちのままをありのままに記入する「自分との対話ノート」です。
以下がその質問内容です。
- 今一番欲しいものは?
- 今一番したいことは?
- 今一番なくしたい悪習慣は?
- 今日のハイライトシーンは?
この簡潔な質問で自身の心と向き合い、自分の努力を評価していくのです。
特に、一番目の一番欲しいもの、夢を常に意識して、ワクワクする気持ち、明るい気持ちを保ち続けることがとても大切なのです。
チャレンジすると、必ず、苦難は来ます。行動を新たに起こすと、必ず問題が起きて来ます。苦難・問題は、2種類あります。それは自分で解決できるものと、そうでないものです。自分で解決できるものは、ただ実行すれば良いです。すぐに改めるほど、すぐ良くなります。
一方、災害だったり、戦争だったり、自身ではどうにでもならない苦難は、素直に受け入れるしかありません。でも、受け止め方は自分で決められます。「何でこうなんだ。」と悩むことも出来るし、心だけは明るく保ち、足元を固めようと努めることも出来ます。
明るい気持ちは、運を良く保ち、苦難を切り開く鍵になります。
そして、その苦難を避けたり、逃げたりすると、以前出来なかったことまでが出来なくなります。
とにかく、苦しいからと苦しい表情で、下を向くよりは、笑顔を保ち、上を向いてチャレンジしてみましょう。何もやらないと退化です。何の成果もありません。しかし、やって見ないと分かりませんが、必ず、何らかの成果はあります。その時には、神様だったら、あるいは、親だったらどう思ってくれるかというような、利他の基準で行動すると、少なくとも悪い結果にはならないでしょう。
戻りますが、上記のシートによって、常に自身の心と向き合い、自身で決定した行動によって、課題解決や人生の向上に役立つのです。
先日、“精神力”ではなく、同じ“せいしんりょく”という読みで“成信力”と書く言葉を教えて頂きました。「信ずれば、そうなる。」の信じる力です。「そう思えば、そう成る。」とも言います。子どもの頃は、とにかく根拠なく信じて行動出来るのに、なぜ、大人になると出来ないのでしょう。いろいろと余計な考えで、自分自身を抑制してしまうからです。しかし、折角の人生、チャレンジしないで、後で後悔しても仕様がないです。
世のため、人のためになることでしたら、自分を信じてぜひ、チャレンジして行きましょう。
(参)大谷翔平から学ぶ成功メソッド