ミトコンドリアは私たちの細胞に数百から数千共生している生命で、私たちが健康に過ごすためのエネルギーを作ってくれています。
プラズマ療法によるがんサポートにおいても、ミトコンドリアが正常に働かないとがん細胞をアポトーシスに導くことが出来ません。そればかり、効率の良いエネルギーを生産がスムーズにいかないため、さまざまな不具合が生じてしまいます。
日本人は特に薬が好きな民族ですが、その薬の中に実は、ミトコンドリアの働きの足を引っ張ってしまうものがあります。その一部をご紹介します。
まずは、コレステロールの値を下げる目的で頻用されているスタチン系の薬剤です。
これは、コレステロールを下げることで動脈硬化を防ごうというものです。
ところが、むしろスタチン系は心臓を栄養する冠動脈や腎臓の石灰化を引き起こし、細胞のミトコンドリアが担うエネルギー生産の機能を低下させて、心筋や血管の機能を損なうのです。その他、筋肉(骨格筋)が働くときも同様になります。
ですから、スタチンの副作用として、筋肉の痛みが生じて、やがて歩くのも困難になる横紋筋の融解が知られていますが、これも筋肉でもエネルギー生産・供給が損なわれるためといえます。
さらに、スタチン系により全身の細胞がエネルギー不足に陥りますが、私たちの体は、ブドウ糖から効率良くエネルギーが作られない場合、脂肪酸からケトン体を作り、脳を始め多くの組織で糖に代わってエネルギー源としています。スタチン系は、ミトコンドリア内で行われるこのケトン体の合成も抑えてしまうのです。
そして、スタチン系は、過酸化(フリーラジカル)を抑える酵素まで減らします。
多剤投与が医療費高騰で問題になっている現在、真っ先に減らして良いと言われているのが、このスタチン系です。もし服用されている方は、医師に相談しながら中止すると良いでしょう。