3月21日、WBC決勝で日本の侍ジャパンはアメリカに3対2と優勝を手にしました。多くの有名選手の活躍や侍ジャパンの豪華リレーなど、楽しませて頂きました。
最期にMVPを3度獲得したマイク・トラウト外野手をエンゼルスの同僚大谷翔平選手が見事三振に打ち取り、彼の活躍には素晴らしいものがありました。
今回、その決勝に臨むに際して、大谷翔平選手の「憧れを捨て勝つことだけを考えましょう」というスピーチはまさに優勝に導いた言霊だと思いました。
「憧れてしまっては超えられない。僕らは超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう。」
つまり、すごい選手ばかりが相手なので「勝てたら良いな」というような憧れのままでは勝てないことを知っていて、勝つという目標をしっかりと頭に描くことを意識させたのです。
よく心理を知っていて、この言葉を言霊に替え、仲間の意識を変えたのです。
これは、病気の快復にも言えることで「治りたい」というような“憧れ”では、いつまで経っても「治りたい」という状況を続けることになり、結果治らないのです。
「治る」と目的をしっかりと見据えて、自分で納得し選択した治療法を行っていくことが大切なのです。同じ治療法でも「治れば良いな」という“憧れ”では、効果が弱いのです。他力本願というか他者依存よりは、自力本願で主体的に取り組むと薬の効き目や副作用にも差が出ます。
自分を信じて目的をしっかりと描かなければ、想いは実現しないのです。