日本中で厳しい暑さが続いています。
快適に過ごすために、室内の温度や湿度の管理も大切ですが、水分をしっかり摂って体内環境に気を配ることも大切です。
暑いと体温を冷ますために血液は体表に多く分布してしまい、胃腸などの内臓への血流は相対的に減少します。すると、胃腸や肝臓などの機能が低下するので、消化力が弱くなったり、解毒力も低下してしまったりします。そのような状態で、冷たい飲み物やアイスなどを飲食すると、余計に内臓の働きが低下してしまいます。すぐに、お腹が痛くなったり、下痢したりして具合が悪くなります。
そして、摂った水分の代謝も悪くなるので、体内の水分の偏在が起き、むくんだりして体が重くなったり、だるくなったりします。
また、暑い中での作業やスポーツなどでは、体内の水分が汗などで過剰に排泄されて脱水状態になり、熱中症を引き起こしてしまいます。血液が濃縮されることで、血栓ができやすくなり、脳梗塞などの塞栓症のリスクも高くなります。
ですから、しっかり水分を摂って行きましょう。
当然、その水はプロトン水などの機能水であれば最高です。普通の水が細胞に入って利用されるまでに4時間半と言われていますが、プロトン水では数秒です。点滴並みの速さでしょう。
ですから、激しい競技スポーツの世界で秒速で吸収してくれるプロトン水がオリンピックやパラリンピックにおいて採用になっているのです。
ちなみに、水は本当にバカに出来ません。
簡単におさらいしますと、水は血流を良くして、老廃物を排出してくれます。お通じを良くします。リラックス効果があります。体温調節を適切に保ってくれます。
プロトン水なら、おならが臭くなくなり、自身のお通じが水に浮く状態がその人の適量になります。重い病気の人であれば、最初は1日3~4リットルから始めて見ると良いでしょう。そして、お通じが水に浮く良い状態で、個人差はありますが、だいたい1日2リットルくらいに落ち着きます。ただし、この暑い時期にはもっと多く摂ると良いです。
また、漢方薬の五苓散もお勧めです。
以前にもお伝えしましたが、この五苓散は猪苓、沢瀉、蒼朮、茯苓、桂皮の五つの生薬で構成されていて、利水止瀉、消腫の効果があり、一般的には“口渇、尿不利”に用いられています。
五苓散は、水分の代謝を整えてくれて、体内の水分の偏在を解消してくれます。代謝が悪くなって水分が滞っていれば、その水をさばいてくれますし、水分が不足しているところには潤いを保つように水分を持ってきてくれて機能を高めてくれます。
ですから、このような蒸し暑い時期に予防で五苓散を服用しておくと、過剰な脱水を防ぎ、熱中症や脳梗塞のリスクを下げてくれて体調を維持してくれます。スポーツであれば、熱中症の予防とパフォーマンスを維持するのに役に立ちます。
また、普段室内での仕事が多い方でしたら、暑い環境に出る前に、体調管理を目的に五苓散を利用して見てください。
ただし、このように暑い時期は、胃腸などの内臓機能が低下しやすい時期なので、養生として、冷たい飲み物やアルコールの過剰摂取は避けて、こまめに常温の水分補給を心がけて過ごしましょう。
ちなみに、夏バテで食欲も落ちてぐったりする状態では、気を補う生薬の“人参”や“黄耆”が入っている「清暑益気湯」、さらに憂うつや心労があり睡眠の質の低下があれば「清心蓮子飲」がお勧めです。
上手く、漢方薬やプロトン水を利用して見て下さい。