先日、EM共生ネットワーク山梨主催の「菌の本当の力」と題した講演会がありました。
山梨県立文学館で行われて、晴天には恵まれたものの、八ヶ岳方面からの冷たい強風の日でした。
講演会は2部構成になっていて、最初は白鳥哲映画監督の「蘇生Ⅱ」の上映から始まりました。白鳥哲監督は小学生の時から地球が大好きで、その大好きな地球をきれいなまま次世代に渡して行きたい思いを持ち、活動を続けています。その活動は、命をつなぐ幸福度の高い地球社会を創りたい、私たちの未来を豊かなものにしたいという想いから2012年に立ち上げた「地球蘇生プロジェクト」です。テーマは、環境、命、医療、農業、食、祈りなどと幅広く網羅しています。私も以前、リーディングの映画制作時に、わずかですが応援させて頂きました。白鳥監督は、「恩送り」というユニークな活動で、愛を基盤に、自他を乗り越え、自主独立するお互いの恵みのために、お互い助け合う地球蘇生、そして、全ての命の調和を重んじるコミュニティを目指した活動もしています。
今回の上映の後の、愛溢れる白鳥監督のお話しも、とても素敵でした。
後半は、EM技術の内容と菌ちゃん先生こと、吉田俊道先生の楽しいお話しでした。
EMとは、農地や水環境の改善に威力を発揮する光合成細菌や、発酵型の乳酸菌、酵母など、自然界にいる人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体です。これらの善玉菌を絶妙な比率でブレンドし、相乗効果を生み出したのがEMという共生関係です。EMによって、従来の微生物のバランスを改善することによって自己浄化の働きを強める技術です。1982年に比嘉照夫琉球大学名誉教授によって開発され、現在では、農業、畜産、河川浄化、健康など様々な分野において世界100カ国以上で使われています。
私たちの体にも約1000兆個とも言われる微生物が棲みつき、それらの微生物が人間の健康を左右していることが明らかになっています。その多くの微生物は腸内に棲み、身体だけでなく心や精神の状態にも影響を与えています。
EM技術は、微生物を起点に考えることによって、地球上のあらゆる生命を慈しみ育む社会、安全、ローコスト、ハイクオリティで持続可能な社会の実現にとても有用です。
現在、問題になっているマイクロプラスチックや有害放射線、土壌汚染、水質悪化、自然災害の甚大化等に希望を与えてくれるものだと分かりました。
そして、菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの菌ちゃん農法のお話しです。オンラインスクールも開講されて、誰でもできる簡単な無農薬・無肥料栽培の内容でした。今年の夏にも、八ヶ岳で行われた行事でお話しをお聞きしましたが、本物技術は、安全・シンプル・万能だということが本当によく分かりました。来年には、隙間時間で野菜を作ってみようと思いました。
菌ちゃん先生は、これからは菌ちゃん農法にEMを取り入れて行こうとおっしゃっていました。今後のレベルアップが楽しみです。
今回のイベントは、EM共生ネットワーク山梨を運営されている山村丈夫代表や青木のり子さんたちの利他の活動で実現されたものでした。講演会費は格安で、お呼びしている演者はとても有名な方々です。コロナ禍で活動が出来なかったという思いがあり、今回の素晴らしい講演会の実現につながったとのことでした。愛ある活動にとても感動し、感謝の思いでした。少しでも、地球環境を良くして、世の中を良くする方々と、これからもつながって行動して行こうと思っています。(感謝)