CT(コンピュータ断層撮影法)検査のリスクも考えましょう! – プラズマサロン ひだまり庵

ひだまり庵 公式ブログ

CT(コンピュータ断層撮影法)検査のリスクも考えましょう!

日本は正確な診断を行い、適切な治療につなげる医療を行いたいということで、CTやMRIなどの診断用の高度医療機器の台数が世界一でダントツです。

このCT検査は、血液や尿などの単純な検査と違って放射線被曝をするということです。

以前、新聞の一面に医療被曝に関する記事が掲載されたことがあります。

日本は欧米諸国と比べて、医療被曝の高い国で「医療被曝大国」と呼ばれているというのです。記事によれば、「日本は年間のCT検査が約3650万件(2000年)で、人口当たりの件数が世界で最も多い国の一つ」であり「国民一人当たりの医療被曝は先進国平均の約2倍とのデータもある」といいます。

2020年のCT検査数のデータでも、約2920万件と以前高いままです。

MRI台数も、2位のアメリカの35台を大きく引き離して、人口100万人当たり55台と多く配備されています。

そして、CT検査では従来のX線検査よりもはるかに被曝量が多いのが問題です。

その最大の問題点は、がんの発症リスクを高めてしまうことです。「がんの早期発見のために検査を受け、がんのリスクを高めて帰る」ことになっています。

がん検診や人間ドックはこうした側面を持っているのです。

日本は今、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっています。がんも自覚症状のないまま進行する病気ですから、自ら検査を受けに行かなければ、「2人に1人ががん」という高い発見数になり得ません。

そして、早期発見が成功しているのならば、なぜ、3人に1人もの人ががんで命を落とす事態になっているのでしょうか。早期発見したがんは、もしかしたら発見しなくても自らの免疫力で、自然治癒していたものかもしれません。特に、超早期の子宮頸がんは消滅事例が多いことで有名です。

さて、CT検査を受けた人たちを対象とした幾つかの追跡調査で、CT被曝による発がん性が証明されています。

CT検査時に22歳未満だった18万人を追跡した英国での調査では、白血病や脳腫瘍の発症リスクと比例関係がありました。

また、オーストラリアで20歳未満の68万人と追跡調査では、CTを1回撮る毎に発がん率が16%ずつ上昇することが分かりました。

ですから、がん検診でのCT検査は毎年するのは考えた方が良いでしょう。

 

(参)がん部位別治療事典

2024.01.21[ がんブログ ]

ご予約はお電話で

080-7573-6200

(完全予約制)