近年は、低体温の方が多くなり、アレルギー疾患やがんの増加を後押ししています。まだまだ、寒さが続いている中、今回は、体を温めて行って欲しいと思っています。
さて、体温は本来は、36.5〜37.0度が最も健康的で免疫力が高い状態とされています。
36.0度では、鳥肌を立てたり、筋肉をふるわせて、何とか熱を産生しようとします。
35.5度では、排泄機能の低下や自律神経失調、アレルギー症状が出るようになります。
35.0度では、がん細胞が最も増殖しやすい体温だとされています。
34.0度では、溺れた時に助かるかどうかの境目になる体温とされています。
33.0度では、冬山で遭難した時に幻覚症状が出てくる体温とされています。
そして、30.0度では、意識を失って死に向かいます。
さて、がんは冷えとの関係がとても深い病気であり、それは冷えると免疫力が働きが低下するからです。ですから、温熱療法はがん治療では必須なものになります。
現在、平熱が35度台の方が多くなっているのは、食生活の変化、運動不足、冷房の悪影響、ストレスといった日常生活が影響しています。
そんな中で、体を温める食物選びの7ヶ条をご紹介します。
①寒い地方でとれるもの ②硬くて水分の少ないもの ③暖色系のもの ④玄米、粟、ヒエ、芋類、大豆などの穀物 ⑤塩分を多く含むもの ⑥日本酒、紹興酒、赤ワイン ⑦加熱調理したもの、発酵させたもの
そして、体を温める飲み物もご紹介します。
①生姜紅茶 熱い紅茶に、すりおろした生姜を入れ、黒砂糖やハチミツを入れて飲みます。
利尿作用、発汗作用があり、冷え性、むくみ、便秘、下痢、こりや痛み、高血圧など。
②しょうが湯 湯に、すりおろした生姜入れて飲みます。砂糖やハチミツを好みで入れます。
冷え性、こりや痛み、生理痛、生理不順、食欲不振、腹痛など。
漢方薬の大建中湯に一番似ています。
③醤油番茶 醤油に熱い番茶を注いで飲みます。
疲労回復、貧血、冷え性など。
④梅醤番茶 種を取った梅干しを湯呑み茶碗に入れてすり潰します。それに醤油を大さじ1加えて、さらに生姜汁を加え、熱い番茶を注ぎ、よくかき混ぜます。
下痢、便秘、腹痛、吐き気、冷え性、疲労回復、貧血、風邪など。
⑤卵醤 卵の黄身に黄身の1/4〜1/2量の醤油を加え、よくかき混ぜます。
しんふぜん、頻脈、むくみによる心臓機能低下に。
寒いからと家にこもってばかりではなく、外に出て日に当たり、ウォーキングなどして行きましょう。
(参)体を温めて病気にならない生き方