はびこっている精神医療ビジネス(その1) – プラズマサロン ひだまり庵

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はびこっている精神医療ビジネス(その1)

現在の精神医療は多くの問題を抱えています。

今回、そのことをよく理解することになった米田倫康氏の著書「精神医療ビジネス」からご紹介します。この著書は、長年に渡って精神医療の被害者の実態を調査し告発し、幾つもの犯罪・不正を暴き、精神医療を批判的に検証してきた立場からの集大成です。

 

この中で、セコい不正請求よりも巧妙かつ大規模な構造で被害が広まっている点です。

厄介なのは、ほとんどの人がその悪徳な精神医療ビジネスの正体に気づいていない点です。

まず一つが、モノアミン仮説によって、例えばうつ病がセロトニンと言う脳内化学伝達物質の異常によって引き起こされているということで、即薬物療法に結び付けられている点です。これらの脳内化学伝達物質による仮説は、あくまで仮説であり、このことを裏付ける有力な証拠は存在していません。一つの結果としてはあるかも知れませんが。

また、簡易なチェックリストにより、不安を駆り立てて受診行動に至らせることで、精神医療ビジネスが加速しています。2010年に内閣府で展開された「お父さん、眠れてる?」と言う自殺対策キャンペーンで、眠れていないのはうつ病だと言わんばかりで、自己暗示と不安を駆り立てていました。

そもそもチェックリスト方式は、原因を突き止めて病気の診断をすることを諦めたための手法です。いまだに、精神医学は原因や発症メカニズムを解明できていないのです。

実際、3人の精神科医が同じ患者を診ても、3人が3人全く異なる診断を下すという現象も珍しくないのです。

危険なのは、その弊害を知りながらも、まるで万能で科学的であるかのようにチェックリストを神格化して安易な使用を推奨する権威と、何も理解せずチェックリストを安易に用いてマニュアル診断を乱発する現場の精神科医(及び精神科もどき)です。

本来このような安易な「チェックリスト診断」「マニュアル診断」は許されません。

ところが、雨後の筍のように乱立したメンタルクリニックによって、初診たった数分の診断で簡単にうつ病などと診断を下し、機械的に薬を出すというずさんな診療が横行しています。それにより、取り返しのつかない被害にあった人は無数に存在します。

まさか、医師免許を持った人が、科学的根拠のないことを主張して患者を過度に不安にさせ、健康被害を引き起こすような治療を強制するなど到底あり得ない話であり、患者にとって想定もされていないことなのです。

その結果、基本的人権や尊厳を踏みにじられ、健康や命、人生そのものを不当に奪われているにもかかわらず、その被害を自覚していない人々が多数存在します。加害行為に気づかないため、むしろ精神科医ら加害者に対して感謝や謝罪すらしています。

さらに、この問題を深刻にさせているもう一つの要素があります。それは、加害行為を自覚できない加害者という存在です。情報や視点が欠けているために、意図せず加害者になってしまう人も中にはいます。

しかし、中には医療ビジネスと知りながら、あまりにも加害行為に手を染め過ぎて、今更その過ちを認めることができず、自己正当化に凝り固まってしまっている人と、責任を感じる能力が欠如している人です。本来、精神科医は高い倫理性が求められる専門職ですが、医師免許も精神保健指定医の資格も、その人の人間性を保証しません。

最後に、誰もが精神医療ビジネスの被害者にもなり得る構造があります。このことは、次回にお伝えします。

 

(参)精神医療ビジネス

 

2025.01.24[ ブログ ]

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