町のあちこちにあるスイーツ店。陳列棚にもおいしそうなケーキやドーナツ。ついつい誘惑されそうになりますね。
黒砂糖にはビタミンやミネラルなどが含まれていて、弱アルカリ性ですが、白砂糖はとことん精製されているので、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がすべて奪われてしまっています。ですから、白砂糖は食品ではなく、自然界に存在しない有害な食品添加物なのです。
今回は「万病の元」にもなっている砂糖の甘くないお話をさせて頂きます。
大きく3つの害をお伝えします。
① 低血糖による精神異常
砂糖は摂取により血糖値を急上昇させる「クイックカーボ」、いわゆる「高GI値食品」です。そのとき、膵臓から急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、丁度よくさげるのではなく、低血糖へと下げ過ぎてしまいます。
すると、今度は下がり過ぎた血糖値を上げるためにアドレナリンを分泌します。
このアドレナリンは、「攻撃ホルモン」とも呼ばれ気分を高揚させる麻薬や覚せい剤のようなものです。それにより、また血糖値が急上昇と乱高下を繰り返すことになり、血管や脳など各臓器にダメージを与えます。
脳においては、イライラなどの興奮状態を引き起こしたり、うつ症状を引き起こしたりしてキレやすかったり落ち着かない状態になります。
砂糖の多いお菓子類などは特にミネラルが不足してしまうので、気分を落ち着かせることができない子供にしてしまいます。
砂糖自体に依存性がありますので、普段から砂糖をとらないようにしていきましょう。
② 冷え体質による免疫低下
砂糖はミネラルがなく陰性食品といわれています。ミネラルがないうえに、代謝で体内のビタミンやミネラルを消耗してしまうため、平熱が35℃台の低体温の体質にしてしまいます。
そのことにより、免疫の低下を引き起こし、風邪を引きやすくしたり、花粉症やアトピー、喘息などのアレルギーをひどくしたりします。
砂糖自体が腸の善玉菌を減らし悪玉菌を優位にしてしまうので、アレルギーの根本治療において腸の環境をよくするためにも、精製された砂糖はやめましょう。
そして、女性においては生理不順から流産、不妊にもつながります。
温活・妊活や女性のトラブルに役立つプラズマ療法では基礎体温を36.5℃以上に持っていきますが、当サロンで必ず食事や栄養の指導を丁寧にするのは目的を早く叶えてあげたいからです。
③ 炎症による老化促進
砂糖の害は、直接的には高血糖の持続により糖尿病につながります。
また脳においては、第3の糖尿病といわれるアルツハイマー型認知症を引き起こします。
砂糖は体の至るところで「炎症」を引き起こし、血管や臓器、肌などの組織を痛めつけます。
ですから、砂糖を多くとることで血管を痛め、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
また炎症により、体のあちこちで活性酸素が発生しますので生活習慣病や膠原病、ガンなどを引き起こしたり、症状をひどくしたりします。
ガン細胞は特にブドウ糖をエネルギー源にしていますので、そのエサであるブドウ糖(砂糖)をひかえることが必要なのです。
そして砂糖は酸性であり、これを中和するために骨からカルシウムを溶かして骨をもろくしてしまいます。骨を強くするお薬を飲む前に、好きなスイーツをひかえることも大切なことですね。
また抗酸化のビタミンCは、砂糖をたくさんとっていると、ビタミンCを細胞にいれるための出入り口であるグルコーストランスポーターGLUTが糖を入れるのに忙しくて、ビタミンCが細胞内に入ることができません。
つまり、甘いものをとり過ぎていると、ビタミンCが細胞内のミトコンドリアにたどり着けなくて、抗酸化として働くことが出来ず無駄になるということです。
さらに、砂糖はカンジダの増殖を助長し、膀胱炎や膣炎などのリスクを高めてしまいます。
肌の老化の一つである色素沈着成分のリポフスチン発生の原因や話題の終末糖化物質AGEsの生成から活性酸素の多量発生にもつながるので、とにかく精製された砂糖をひかえた食生活をしていきましょう。
なお、黒砂糖や和三盆糖、ハチミツ、糖蜜、メープルシロップ、アガベシロップなど食物繊維を全く含まない糖類も、老化を促進するという点では白砂糖と同類ということを知っておいてください。
体中で発生する活性酸素がガンを始めさまざまな疾患に関わりますが、抗酸化力抜群のプラズマ療法はこれらの疾患の治療を強力にサポートします。
ぜひ、お気軽に体験してみて下さい。
(参)分子栄養学実践講座、杏林予防医学研究所アカデミー、鶴見式酵素栄養学