「がんの微小転移」は非科学的ないい加減な言葉? – プラズマサロン ひだまり庵

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「がんの微小転移」は非科学的ないい加減な言葉?

『乳がんの抗がん剤治療やホルモン療法は「肉眼的転移」にも「微小転移」にも同様な効果なので、存在の確認できない「微小転移」を治療すべきではない。はっきりと「臓器転移」が見つかってから考えればよい。』という真実があります。
その「微小転移」は、成書では、がん診断時(あるいは治療開始時)には臨床的に明らかではない転移のことと言っていて、概念として理解しやすいのですが、実はとてもあいまいな言葉でもあります。その本質を理解しておきましょう。


その前に、まず、がんの大きさとがんの細胞の数について、しっかりと把握しておきましょう。
1センチのがんの塊があると、そこには10億個のがん細胞があるといわれています。
5ミリならおよそ1億2500万個、1ミリのがんの塊には、がん細胞が100万個含まれています
この1ミリのがんは、どんな検査をしても絶対に見つかりませんが、「PET」や「CT」、「MRI」といった、いろいろな診断機器を駆使して、がんの転移病巣を見つけようとしたときに、一般的には5ミリぐらいから転移が見つかると言われています。
ですから、がん細胞の数が1億個ぐらいになってくると、やっと見える「肉眼的な転移」ということになり、1億個以下ならどんなに検査しても分からないので、すべて「微小転移」となるのです。
そして、「微小転移」は数えることも見つけることも出来ないので、実際はがん細胞が何個かまったく分かりません。1個かもしれないし、10万かもしれない。
「微小転移の可能性」というものは、がん細胞がゼロかもしれないし、1億かもしれないものを全部ひっくるめているのです。そう考えると、「微小転移」という言葉は、非科学的で、いい加減な言葉なのです。


さて、このあいまいな「微小転移」は、原発巣に対する手術や放射線などの局所療法後の再発の主な原因と考えられていて、このことが補助薬物療法の理論的背景となっています。
つまり、補助薬物療法を行う理論は、いい加減な非科学的な言い訳ということになり、そのことが科学的データの解析により前述のように分かっていて、補助薬物療法は明らかに転移が分かった段階で行えば良いのです。
そして、補助薬物療法で使用する薬剤のリスクも考えるならば、がん活性消滅療法で明らかな微小転移と言われるものを捉えて治療出来ますし、プラズマ療法も研究会の医師等が有用性を示しているので、これらがファーストチョイスということになりますね。

 

(参)薬がみえるvol3、抗がん剤治療のうそ

2020.03.31[ がんを理解しよう ]

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